みなみのシュミや日常徒然を好き勝手に書き込む日記ブログです☆

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魔物がおる…
昨日の発掘に引き続き、片付けがてら発掘品を読んでいます。あうう…物語って魔物ですね。
だって、自分の過去作品ですら読み出してしまうともんどりうちながらも読んでしまうし!!フェバやFEの同人誌読みふけってしまいましたよ。あとテイルとか♪それで、はじまりのエアギアスのXHのプラテを引っ張り出したくなったのでここに晒しちゃえ☆と。3つ書いたうちの1本目v


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   バッカスの夢

ふと、目が覚める。
自分がいつの間にか眠ってしまっていたらしい事をサウスは窓から差し込むうららかな日差しを浴びながら理解した。
まだ少しぼんやりしながらも部屋を見渡してみるが、誰もいない。みんな出かけてしまったようだった。
「うみゅう……のどかわいちゃった。お水…」
 どこに行ったのかも知らされていないので、待っているしかない。じっとしているのは苦手だったが、取りあえずは台所に向かうことにした。
 台所に行き、水をくもうとした時にふとテーブルの上に置かれた瓶が目に入った。
「あっ…ジュースだあっ♪……ちょっともらっちゃおうっと」
 瓶にはラベルがついていなかったが、気にする事もなく持ってきたコップに注いで即座に飲む。
 痛い。
 渇いていた喉がさらに渇いたかのような痛みを持ち、さらに口の中いっぱいに広がるのは辛みと苦み。
「これ…お酒だぁ…」
 その事に気がついたと同時に、意識が途切れ出す。まだまだ子供なのかアルコールに弱い彼女に、この一気呑みはきついものだった。

 どうやらぼんやりしていたらしい。
 ふと気がついて思わず周囲を見渡す。
 抜けるような青空の広がる屋外。目の前には扉の閉まった建物。迷う事なく扉を開けようと伸ばした手には手袋に包まれている。
 開いた先に見える光景は、建物の奥に立っている人物。室内だからどんなに光が差し込んでいるにしてもさほど強くないはずなのに逆光になっていて人がいるとしか認識できない。
 それでも、その人影が視界に入った瞬間ほっとして嬉しくなり、走り出そうと足を進めて自分の服装に注意がいく。
 いつもの動きやすいミニスカートではなく、裾が足首を越えるほどの長さがある。心なしか視界が霞んだように見えていたのは目の前に薄布が垂れ下がっているから。そんな動きにくそうな服装である筈なのに、普段のようにどころかそれ以上に体が軽く感じられて走っていた。走りながら気がついたのだが。扉を開く時には使わなかった方の手には花束がある。っそしてそのどれもが真っ白で、視界のはしに映った自分自身の翼もそれに合わせたかのように大きく白かった。
 いつの間に変化したのか覚えてもないが、別段その事に疑問を持つ事もなく、逆光の人物に飛びつこうとした時、自分を呼ぶ声がした。

「サウス、サウス…おーい、起きろって」
 ゆらゆらと揺れる感覚。その声と動きに目を開くと、そこはさっきまでいた建物ではなくジュース…酒を飲んだ場所だった。
「あれ…?」
「『あれ…?』じゃないだろ。寝るならちゃんと部屋で寝ろ、というか酒なんか呑んでるなよ。しかも昼間から」
 呆れたような口調でそう言うのは彼女のパートナー、水晶竜騎士のトラス。彼は、出かけた先から戻って来てこの部屋の光景を見て一瞬で状況を理解していたのだった。
 まだ少し寝ぼけ気味な少女は、その言葉に頷くと目をこすりながら自分の部屋に戻って行った。
「まったく…飲む前に確認しろよな…まあ、ラベルもないから無理もないか。保存も注意しなきゃ駄目だなこりゃ。まあすぐ処分するけど」
 サウスが出て行くのを確認してから小さくぼやく。そうして自分のその場を離れた。
 少しして、戻ってきた時トラスの手には紙とペンがあった。迷う事なくそのペンを動かし、インクが乾いてから瓶に貼り付ける。
 そこには、こう書かれていた。

『危険!ヴェルヴェーヌ精製「夢見の酒」。呑むべからず!』

                                                                                        終

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